免責事項:
この記事は、矯正治療に関する一般的な情報を提供する目的で作成されています。医学的なアドバイスや診断の代わりとなるものではありません。ブラケットの選択や治療方法については、必ずあなたの治療を担当する歯科医師にご相談ください。個人の歯並びや口腔状態によって、適切なブラケットの種類は異なります。
矯正を始めるとき、ワイヤーや抜歯の話はよく聞くけれど、ブラケットの種類については、意外とよく分からないまま進む人も多いと思います。
私も最初は、「白いか、金属か」くらいの認識しかありませんでした。
でも実際には、ブラケットは種類によって見た目も、通院の負担も結構違うということを知りました。
この記事では、ブラケットの種類と特徴、それぞれに向いている人について、私自身の経験も交えながら整理していきます。
そもそもブラケットとは?
ブラケットは、歯の表面に付ける小さな装置で、ワイヤーを通して歯を動かすためのものです。
このブラケットには、大きく分けて2つの違いがあります:
- ワイヤーをどう固定するか(固定方法の違い)
- 何の素材でできているか(素材の違い)
この2つの組み合わせで、ブラケットの種類が決まります。
ダイちゃんのワンポイント:
「ブラケットは『固定方法』と『素材』の組み合わせで種類が決まるんだ!まずはこの2つの違いを理解すると、選びやすくなるよ!」
ワイヤーの固定方法による違い
結紮(けっさつ)タイプのブラケット
昔からある、いわゆる一般的なブラケットです。
ワイヤーを、ゴムまたは細い金属のワイヤー(結紮線)で縛って固定します。
主な特徴:
- 構造がシンプル
- 対応している医院が多い
- 調整の自由度が高い
- 実績が豊富
考慮すべき点:
- 調整に時間がかかりやすい
- ゴムが劣化・着色することがある
- 摩擦が大きく、痛みを感じやすい場合もある
- 毎回ゴムや結紮線を付け替える必要がある
費用の目安:
表側矯正で60万〜90万円程度(ブラケットの素材や医院によって異なる)
向いている可能性がある方:
- 費用を抑えたい人
- 矯正方法に強いこだわりがない人
- 王道の治療で安心したい人
- 実績重視の人
セルフライゲーションブラケット(クリップ式・シャッター式)
ワイヤーをブラケット自体のクリップやシャッターで固定するタイプです。
最近よく聞くのが、このタイプだと思います。
主な特徴:
- ゴムや結紮線を使わない
- ワイヤーとの摩擦が少ない
- 調整がスムーズ
- 歯が動きやすい設計
メリット:
- 痛みが出にくいと言われることが多い
- チェアタイム(調整時間)が短くなりやすい
- 通院時のストレスが少なめ
- ゴムの着色を気にしなくていい
考慮すべき点:
- 費用がやや高めなことが多い
- 医院によって扱いに差がある
- ブラケット自体がやや大きめの場合もある
費用の目安:
表側矯正で70万〜110万円程度(結紮タイプより10〜20万円程度高い傾向)
向いている可能性がある方:
- 通院時間を短くしたい人
- 痛みに不安がある人
- 忙しくて長時間座るのが難しい人
- ゴムの着色が気になる人
ダイちゃんのワンポイント:
「セルフライゲーションは『調整が早い』『痛みが少ない』って言われるけど、実際の効果は個人差があるよ!先生に『どんな違いがありますか?』って具体的に聞いてみるといいよ!」
ブラケットの素材による違い
①金属ブラケット(メタルブラケット)
一番ベーシックなタイプです。ステンレスやチタンなどの金属で作られています。
主な特徴:
- 非常に丈夫
- 費用が比較的安い
- 治療効率が高い
- 破損のリスクが低い
考慮すべき点:
- 見た目は一番目立つ
- 金属アレルギーの方は注意が必要(チタン製もある)
- 笑ったときにキラッと光る
費用の目安:
表側矯正で60万〜80万円程度
向いている可能性がある方:
- 見た目より機能重視の人
- コストを抑えたい人
- 丈夫さを最優先したい人
- 治療効率を重視する人
②プラスチックブラケット(クリア)
白っぽくて、目立ちにくいタイプです。
主な特徴:
- 金属よりは目立ちにくい
- 比較的安価
- 白色で審美性がある
考慮すべき点:
- 着色しやすい(カレー、コーヒー、紅茶など)
- 強度が金属より低め
- 治療期間中に変色する可能性がある
- 破損リスクがやや高い
費用の目安:
表側矯正で65万〜85万円程度
向いている可能性がある方:
- 少しでも目立たせたくない人
- 価格とのバランスを重視したい人
- 着色に気をつけられる人
③セラミックブラケット
歯の色に近く、審美性が高いタイプです。陶器のような素材で作られています。
主な特徴:
- 白くて自然
- 写真でも目立ちにくい
- 変色しにくい
- プラスチックより強度がある
考慮すべき点:
- 金属よりやや高価
- 割れるリスクがゼロではない(ただし稀)
- 硬い食べ物には注意が必要
費用の目安:
表側矯正で80万〜100万円程度
向いている可能性がある方:
- 見た目を重視したい人
- 接客業・人前に出る仕事の人
- 写真を撮る機会が多い人
- 審美性と耐久性のバランスを求める人
④ジルコニアセラミックブラケット
セラミックの中でも、強度と審美性を両立した高品質なタイプです。
主な特徴:
- 変色しにくい
- 強度が高い
- 審美性がかなり高い
- セラミックより割れにくい
考慮すべき点:
- 費用は高め
- 取り扱っている医院が限られる場合がある
費用の目安:
表側矯正で90万〜120万円程度
向いている可能性がある方:
- 見た目も耐久性も妥協したくない人
- 長期間つけることを考えている人
- 予算に余裕がある人
- 最高品質を求める人
ワイヤー溝に金属が入っているタイプとは?
一部の透明なブラケットには、ワイヤーを通す溝だけ金属が使われているタイプがあります。
これは、審美性を保ちつつ、ワイヤーとの摩擦を減らすための工夫です。
メリット:
- 見た目は白くてきれい
- ワイヤーとの摩擦が少ない
- 歯の動きがスムーズになりやすい
- 調整時間が短縮される場合がある
考慮すべき点:
- よく見ると溝の部分が光る
- 完全な白ではない
見た目と機能のバランスを取ったタイプだと感じました。
ダイちゃんのワンポイント:
「金属溝付きのブラケットは『見た目』と『機能』のいいとこ取りなのかもね!
審美性・チェアタイム・向いている人まとめ
重視すること 向いているブラケット 費用 金属・結紮タイプ 見た目 セラミック・ジルコニア 痛み・調整時間 セルフライゲーション バランス 金属溝付き審美ブラケット 丈夫さ 金属・ジルコニア 変色しにくさ セラミック・ジルコニア
私が思ったこと|正解はひとつじゃない
ブラケットを調べて思ったのは、「どれが一番いいか」ではなく「何を優先したいか」で選ぶものだということです。
- 見た目
- 費用
- 通院のしやすさ
- 痛みへの不安
- 耐久性
全部を完璧に満たすものは、正直ありません。
だからこそ、自分が何を一番大事にしたいかを整理してから相談するのが大切だと思いました。
私自身、最初は「とにかく目立たなければいい」と思っていましたが、実際に話を聞くうちに「調整時間が短い方が自分には合っている」と気づいたこともありました。
先生に相談する前に、自分の中で優先順位をつけておくと、話がスムーズに進むと感じています。
ブラケットのケアと注意点
どのブラケットを選んでも、適切なケアが必要です。
共通の注意点
①食事の際:
- 硬いもの(氷、硬いパン、ナッツなど)は避ける
- 粘着性の高いもの(キャラメル、餅など)は注意
- セラミックやジルコニアは特に硬いものに注意
②歯磨き:
- ブラケット周りは特に丁寧に
- 歯間ブラシやフロスの使用を推奨
- 食後は必ず磨く習慣を
③着色対策(審美ブラケットの場合):
- ゴムの部分は着色しやすい
- カレー、コーヒー、紅茶、赤ワインなどは注意
- 食後すぐに口をゆすぐ
④定期的なチェック:
- ブラケットが外れたらすぐに連絡
- 違和感があったら我慢せず相談
- 指定された通院間隔を守る
よくある質問
Q. 途中でブラケットの種類を変えることはできる?
A. 基本的には難しいことが多いようです。治療計画は最初に選んだブラケットを前提に立てられているため、途中変更は追加費用や治療期間への影響が出る可能性があります。最初の選択が重要だと思われます。
Q. 上下で違う種類のブラケットにできる?
A. 可能です。例えば「上は審美ブラケット、下は金属ブラケット」という組み合わせもよくあります。費用を抑えつつ、見える部分だけ透明にする方法があります。
Q. セルフライゲーションは本当に痛くない?
A. 「痛みが少ない傾向がある」と言われていますが、個人差があります。痛みは歯の動き方や個人の感受性によっても変わるため、絶対に痛くないとは言えません。ただし、調整時間が短いのは確かです。
まとめ
- ブラケットには固定方法(結紮・セルフライゲーション)と素材(金属・プラスチック・セラミック・ジルコニア)の違いがある
- 審美性・費用・通院負担で向き不向きが変わる
- 自分の生活や価値観に合うものを選んでいい
- 完璧なブラケットはないので、優先順位を決めることが大切
- 途中変更は難しいため、最初の選択が重要
矯正は長い付き合いになる治療です。
だからこそ、「よく分からないまま決まる」ではなく、納得して選べると気持ちが全然違うと感じました。
わからないことや不安なことがあれば、遠慮せず担当の歯科医師に質問することをおすすめします。
この記事を書いた人について:
筆者は矯正歯科医院での勤務経験があり、現在は自身の矯正治療を受けながら、その経験を発信しています。ただし、歯科医師や医療従事者ではありません。この記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。治療に関するすべての判断は、必ずあなたの担当歯科医師にご相談ください。
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参考情報:
- 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」
- 各歯科医院における治療方針や説明内容
- 筆者自身の矯正治療経験
重要なお知らせ:
この記事で紹介している情報は、一般的な知識や筆者の経験に基づくものです。ブラケットの種類、治療方法、費用などは、個人の口腔状態や歯科医院によって大きく異なります。ブラケットの選択や治療に関するすべての決定は、必ずあなたの治療を担当する歯科医師の診断と指示に従ってください。この記事の内容を根拠として、自己判断で治療方針を変更することは避けてください。
