免責事項:
この記事は、医学的なアドバイスではありません。治療中の疑問や不安については、必ず担当の歯科医師にご相談ください。
マウスピース矯正では、一定期間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。
使い終わったマウスピースを見て、
「もう使わないよね?」
「新しいのがあるから捨てちゃおう」と思う方は多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください!
実は、使用済みのマウスピース(特に1つ前のもの)は、捨てずに保管しておくことが推奨されています。

え…これまで捨ててた…
その理由は、マウスピース矯正でよく起こる「アンフィット」に関係しています。
マウスピースの「アンフィット」とは?
アンフィットとは、マウスピースが歯にぴったりはまらない状態のことです。
こんな症状があったら要注意:
- マウスピースが浮いている感じがする
- カチッとはまらない
- 奥歯のあたりがズレている
- 装着時に強い違和感や痛みがある
このような状態は、治療計画通りに歯が動いていないサインの可能性があります。
なぜアンフィットは起こるのか?
私が担当医から聞いた説明によると、アンフィットの原因として多いのは以下のケースだそうです。
よくある原因:
- マウスピースの装着時間が不足している(1日20〜22時間が目安)
- 食事や歯磨き以外でも外している時間が長い
- 指示された交換日数より早く次のステージに進んでしまった
- 歯の動きに個人差があり、想定より遅れている
つまり、歯の動きが治療計画に追いついていない状態で次のマウスピースに進むと、アンフィットが起こりやすくなるそうです。
アンフィットを感じたらどうすればいい?
まず最初にすべきこと
自己判断で無理に進めないこと。これが最も重要です。
アンフィットを感じたら、必ず通っている矯正歯科に連絡し、指示を仰いでください。
一般的な対処法(担当医の説明より)
私の担当医からは、以下のような対応を教えてもらいました。
対処法の例:
- 1つ前のマウスピースに戻す
- 装着時間をより厳守する、または延長する
- 現在のステージをもう数日続ける
- 場合によっては再スキャン・マウスピース作り直し
このうち、「1つ前のマウスピースに戻す」という対応は比較的よく行われるそうです。
重要ポイント:前のマウスピースは捨てないで!
ここが、この記事で最も伝えたいポイントです。
アンフィットが起きたとき、歯科医師から「1個前のマウスピースを使いましょう」と言われることがあります。
でも、そのマウスピースを捨てていたらどうなるでしょうか?
- その選択肢が使えなくなる
- 再スキャン・作り直しの時間とコストがかかる
- 治療期間が延びる可能性がある
- 最悪の場合、歯の後戻りが進んでしまうリスクもある
保管のおすすめ:
- 最低でも1つ前のマウスピースは必ず保管
- できれば2〜3段階分まとめて保管しておく
- 専用ケースに入れて清潔に保つ
- マウスピースの番号を分かりやすくしておく
アンフィット以外でも前のマウスピースが必要な場面
担当医によると、以下のような場合にも前のマウスピースが役立つそうです。
こんなときにも使える:
- 現在のマウスピースを紛失・破損した場合の一時的な代用
- 旅行や出張で新しいマウスピースを持っていけない場合
- 体調不良などで一時的に治療を中断する場合
「念のため」の保険として持っておくことで、トラブル時の選択肢が増えます。
マウスピース矯正を成功させるために
マウスピース矯正は、患者さん自身の協力がとても大切な治療です。
治療を成功させるポイント:
- 決められた装着時間を守る(1日20〜22時間が目安)
- 違和感や痛みを放置せず、早めに相談する
- 使用済みマウスピース(特に1つ前)を保管しておく
- 自己判断で治療を進めない
小さなことですが、こうした積み重ねが治療期間や仕上がりに影響してきます。
まとめ
- アンフィットは「歯が想定通りに動いていない」サイン
- 無理に進めず、必ず歯科医師に相談する
- 1つ前のマウスピースに戻す対応がよく行われる
- 使用済みマウスピースは捨てずに保管することが重要
「もう使わない」と思っていたマウスピースが、後で自分を助けてくれることがあります。
これからマウスピース矯正を始める方も、現在治療中の方も、ぜひマウスピースは捨てずに保管しておいてください。
この記事を書いた人について:
筆者は矯正歯科に関係する仕事をしていた経験がありますが、医療従事者ではありません。治療に関する判断は、必ず歯科医師にご相談ください。

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